緑の雇用 その4 (作業道づくり)

今回は福井県小浜市にやってまいりました

森林作業道をつくる講義です

 

二日間かけて行われまして

初日は れいなん森林組合で座学

二日目は 現場での講習となりました

 

 

 

写真中央は 若狭三山の一つ

多田ヶ岳(標高711m)

 

 

高性能林業機械を使うにあたり

作業道の作成は非常に重要です

 

クローラタイプの作業車両を現場で使用する為の道

木材を搬出する為の道であり

労働生産性の向上・伐出経費の節減

重機を使用し作業者に対する疲労の軽減 

に繋がります

 

また 現場へのアクセスが容易になる

労働災害緊急時の対応がスムーズになる

等の利点も多くあります

 

というわけで現場での講義・・・

本日の最高気温は36度

暑い中出動・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嶺南地方は鹿が多く林業・農業への被害に

対応する為に防獣策があちこちに

張り巡らされております・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは福井県大飯町名田庄三重にある

作業後の現場

 

この作業道を作った方が講師をしております

 

ルートの選択は 現場の状況をよく調べ

作業効率を考えて決めるそうですが

地主さんとの十分な話し合いと許可を得てから

作業に入る必要があります

 

 

 

 

排水路の説明

雨水が作業道を削ってしまうのを防ぎます

排水を短い感覚で分散排水させることが必要で

作業道に高低差をつけたりもします

 

また 民家や田畑が近くにある場合は

排水口を十分考慮する必要があります

 

作業道作成自体も民家の近くは避けるとのこと・・・

 

 

 

 

作業道を作るときの支障木の株を残し

盛土の崩れるのを防ぎます

また 伐根して補強部材として使用します

基本 現場にある物を使用して

資材コストの低減を図ります

 

 

 

 

 

 

 

 

盛土部分ですが工法は数種類あります

説明が大変なので今回はパス・・・

 

崩れない様にするための技術を教わります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法面に木が置かれておりますが

これも崩壊を防ぐ方法

土の流失を防ぎます・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軟らかい土質の場所には

木を埋めて補強・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは 「洗い越し」

この下には水が流れております

 

現場にある岩石や支障木を利用して路体を作成し

通常は流水が路面の下を通り

大雨時など水かさが増えると路面を流れる

横断排水の方法です

 

 

 

 

 

 

この黒い表層土も使われます

「表土ブロック積み」という工法で・・・

 

 

 

長くなるので説明は省略します・・・

 

 

 

 

 

 

 

現場の地層も作業道づくりには大事なポイント

「流れ盤」と「受け盤」があります

これは多分 崩れやすい「流れ盤」

道は「受け盤」に開設するのが理想です

この層の向きがポイントです・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単な説明となりましたが

奥の深い作業だなと感じました・・・

重機の操作も大事ですね

 

ということで 猛暑が続いております

体調にはお気をつけて・・・

 

それでは・・・